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蛍星

なれない着物を着付けで
彼と歩いたお祭り
楽しかった時間の後
笑った彼に手を引かれ
お祭りの喧騒から離れ
にぎやかな光から離れ
どこに連れていってくれるのか
聞いた私に
ただ彼は静かな微笑みを向けてくれた
今に残る水田が並び
自然が大きく感じられる場所
辺りは真っ暗
光を拒む田舎道
静かに流れる風が
木々の
草花の
自然が奏でる歌を大きくする
一段分高くなった丘に彼が登って
私が追うと
すぐに両手で目隠しされた
暖かい彼の掌の感触
彼がもったいぶるように両手を離して
私は目の前の自然の絵に見入った
それは地上にある星々の輝き
蛍星
無数の蛍の輝きが
夏の彼からの贈り物
忘れられない思い出と
私だけの宝物




一言